T.F さん/2013年04月入社
東京農工大学大学院 博士前期課程工学部 生命工学専攻
学生時代は研究職志望で就職活動を行っていましたが、本当にこの道でいいのかという迷いもあったせいか、うまくいきませんでした。
その後、他の職種でも就職活動を行いましたが、次第にやはり研究に関わった仕事がしたいと思うようになり、その時ちょうど当社のことを知りました。
まずは社会での研究の仕事がどういうものなのかを経験したかったということに加え、特定派遣という一般派遣と比べれば安定した形で働ける点、技術研修だけでなくマナー研修もある点、様々なスキルを身に付けられそうな点に魅力を感じ、当社を選びました。
自己軟骨細胞加工製品の品質管理試験に従事しています。と言っても、これから企業治験を始める段階なので、まだ製品の製造は行っておらず、製品の品質管理試験も実際には行ったことはないです。現在は共同研究先にて、主に品質管理試験に必要な技術の取得に取り組むとともに、品質管理試験に必要な文書の作成も行っています。
また製造予定の自己軟骨細胞加工製品は再生医療等製品に分類されるため、試験内容によってはCPC(Cell Processing Center)という、環境が厳密に管理された部屋に入って作業することもあります。
派遣先で日々活動していく中で、自分の適性やキャリアを考えていました。
最初の派遣先では面接のときに、将来的な直接雇用の予定は無いので自分の将来のプランを考えながら働いてほしい、という言葉をいただいたこともあって、それは意識していました。
ケミカルの分野なのか、バイオの分野なのか、また研究開発にこだわるのか、製造や品質管理にも目を向けるのか、選択肢はさまざまだと思いますが、自分の納得する道を選ぶことが大事かと思います。
あとは派遣先で働く社会人の先輩方の姿を見て、実験の手技や仕事の進め方などを学ぶように心掛けていました。
後輩へのメッセージ
現在の会社に入社できたのは最初の派遣先で経験を積めたことが大きいと感じています。
最初の派遣先では学生時代の研究とは異なる分野の仕事に従事していましたが、そこで身に付けた知識、実験のスキル等が評価されたのかなと思います。
また学生時代の実験の経験も、今になって改めて役に立っています。受け売りの言葉ですが、実力のある人間は必ずどこかで必要とされると思います。
もちろん基本的なマナーも大事ですが、学生時代の経験に加えて、派遣先で新たな技術をしっかりと身に付けることが大事なのかなと思います。