H.M さん/2018年04月入社
神戸大学大学院 工学研究科応用化学専攻
学生時代に修得してきたことを活かせる製薬業界や化学業界の研究開発職を目指して就職活動を行っていましたが、望むような結果が得られませんでした。その後、業界や職種を変えて就職活動を行っていましたが、研究開発職としての道を諦めきれず、当社の説明会に参加しました。説明会や面接を通して、派遣研究者として多くの経験を積むことができ、そして将来的には希望する派遣先で正社員として転籍を目指すことを手厚くサポートしてくださる点、派遣先での近況や相談事などについて、定期的に面談をする機会があり、安心して業務を行える環境である点に魅力を感じ、当社を選びました。
血液中のタンパク質などを測定し、感染症やガンなどの疾患を判定する小型免疫血清検査装置に使用するマイクロ流路デバイスの開発を行っています。マイクロ流路デバイスとは、微細加工技術を用いて設計した樹脂基板上の微小な流路や反応容器を組み合わせて、極微量の検体と試薬を反応させるデバイスのことです。具体的な業務内容は、マイクロ流路デバイスに封入されている試薬の安定性試験や測定値の再現性試験といった性能評価、極低頻度で発生している検体導入不良の要因の分析とその対策案の検証等の現状の課題解決、コスト削減のための代替品の検討評価および使用する試薬の開発と多岐にわたる業務を行っています。
派遣社員ではありますが、プロジェクトメンバーの一人として意識し、正社員の方と同じような責任感をもって業務に取り組み、周囲からの信頼を得るよう努めました。具体的には、装置の使い方を教えていただいた後、今後一人で使用できるように、自分なりに分かりやすい手順書を作成したり、ミスを防ぐためのチェックシートを作成したりすることで、日々の業務の改善を行っていくことを心掛けました。また、使用した装置や試薬、実験を行った手順、得られた結果をわかりやすくまとめ、また結果だけではなく、この結果から何が分かるのか、実験中に気づいたこと、今後の実験の提案などを報告するように心掛けました。
後輩へのメッセージ
現在の業務内容は、就職活動のときに希望していたことと違いますが、やりがいを持って業務を行うことができています。多くの経験を積み、自分自身の成長を実感することができています。実際に働くことで、知識と経験を身に着けるとともに視野を広げ、自分自身の将来像を描いていくこと大切であると思います。また、職場の雰囲気や人間関係、仕事のしやすさなどは、事前に言葉で説明を受けても参考程度しかならず、実際に働いてみないとかわらないので、派遣社員として、次の道を選択できることはメリットであると思います。向上心を持ってひたむきに努力し続けることで、必ず納得できる良い職場と巡り合えると思います。